【艦これ】2020秋イベントから見る高難易度化の問題について

たまにはtwitterの150文字以外のアウトプットをしないとなと考えて、引っ越ししたまま空の状態で放置していたこちらで文章を書いてみる。内容はタイトルの惰性で続けているゲームについてです。

 

 

概要

 2020/11/27~2021/01/13の期間で艦これのイベント「護衛せよ!船団輸送作戦【欧州編】」が実施されました。

今回は運良くいつもの後発勢ムーブでクリアできて甲21で継続となりました。

前回の梅雨イベは7海域で札9のヤケクソ難易度だったので、今回はその反動からか小規模開催のアナウンスで実際4海域で札も4でした。コンパクトですね。実際はゲージが複数本あったりで見た目通りではないのですがもはやいつものことなので言及はしません。

ですが前段のE-3までは難易度はマイルドでギミックも編成使い回しで達成出来たりと難易度設定の仕方をちょっと見直していました。ちょっとだけね。

が、その後の後段最終海域の特に最終ボス編成があまりにも理不尽で界隈では何人か引退するとかなんとかでいつものようにちょっと話題になっていました。

実際自分でプレイしていても、これまでの高難易度化が行き着くところまで到達した感じがしたので、改めて簡単に振り返っておこうと思い書いています。

 あくまで私個人の見解かつある程度の知識前提で記載していますが、あしからず。

 

まず、今回のボス編成の何が問題だったのか

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今回の甲難易度の最終ボス編成のスクショです。

詳細なステータスは以下の通り。

■第1艦隊

  • 深海竹棲姫-壊【耐久880 火力280 装甲365 雷装308 対空190 先制雷撃艦】
  • 空母棲姫改【耐久600 火力491 装甲270 雷装30 対空228】× 2
  • 戦艦水鬼改【耐久800 火力359 装甲285 雷装0 対空121】× 2
  • 重巡ネ級改【耐久390 火力168 装甲255 雷装153 対空104】

■第2艦隊

  • 軽巡ヘ級改flagship【耐久150 火力84 装甲89 雷装90 対空56】
  • 軽巡ツ級flagship【耐久130 火力126 装甲108 雷装98 対空127】
  • 駆逐ナ級後期型IIflagship【耐久69 火力99 装甲79 雷装141 対空129  先制雷撃艦】× 4

ぱっと見で既にヤバいですね。何がヤバかったのか整理していこうと思います。

実際は今までの既存の問題を含め多くの問題があるのは重々承知の上で、主に下記の2つの要素が悪い方向に相互作用して今回の高難易度の状況を作ったと考えます。

 

敵第一艦隊の装甲のインフレ

今回の高難易度化の元凶。

昨今の装甲値インフレの例に漏れず、まず敵の第1艦隊の装甲の最小値でも255、最大値で旗艦の365というぶっ飛んだ値です。もうこちらの昼戦火力キャップの180を楽々に超えている値です。理不尽ですね。

このステータスに対抗するための手段としてこちらには以下の要素があります。

・イベント海域で特定艦に付与される特攻補正

・特定の戦艦で3回連続で超火力砲撃ができる特殊砲撃(タッチ砲撃)

逆に言えばこれらの要素が相互作用して昨今のインフレ環境を構築してきたと言えます。

ですが、今回のボスでは後述するもう一つの問題点への対処から、特殊砲撃を利用しない、空母メインの編成が主流となっています。(私は特殊砲撃利用の編成でのクリアでしたが。。)

このような編成の場合、今回は艦自体の特攻とは別に特攻装備がないことと、装甲破砕が旗艦にしか影響しないことから敵第1艦隊、特に随伴に有効打を与えることが難しい状況が頻発しました。一般的に高数値の特攻がないと今回のようなキチガイ高装甲編成の装甲を昼フェイズに抜くことは難しいためです。

今回の自編成で高ダメージを与えるためには空母の攻撃機のクリティカルが必須になりますが、運や熟練度の関係で安定性がないのが難点となります。

加えて空母は装甲空母を除いて中大破したら行動不能になる特性から手数が減りやすく、そうなると敵の高火力で蹂躙されるだけになります。理不尽ですね。

結果、ほぼすべての敵第1艦隊が健在の状態で、こちらは第二艦隊含め壊滅状態で夜戦に突入することになり、そのままゲームエンドになる状況が頻発しました。

 

駆逐ナ級後期型IIflagshipの先制雷撃

今回の問題となる状況そのものを作り上げることになった一因。

ナ級後期型IIflagshipを基地航空隊、支援と開幕航空戦で殲滅できないと、敵第1艦隊旗艦とナ級後期型IIflagshipから最大5本の開幕魚雷がこちらの攻撃前にすっ飛んできます。ステータスの通り雷装値がぶっ飛んでいるのでだいたいこちらが中大破します。理不尽ですね。

従い、これらを殲滅するために前述した空母偏重の編成が必要となったため、こちらの高火力投射手段である特殊砲撃を間接的に利用できないようにこちらの編成を歪める要因になったと考えます。理不尽ですね。

そしてこの殲滅には空母の攻撃機や基地航空隊の熟練度がMAXであることが重要になっているのですが、ステータスの通り対空値がツ級と同等レベルのため、ボコボコにされて帰還した場合余裕で熟練度はハゲます。その度、最高ダメージ効率を求めるのならば熟練度の付け直しを要求されます。理不尽ですね。

 

この2つの要素の合わさった結果…

前述の通り夜戦突入前で敵の第一艦隊はほぼ健在の状態で夜戦に突入する事態が頻発しました。

そのため友軍投入後も良くて3,4択、悪ければ5,6択の状況で夜戦開始となります。

(前回イベントは強友軍でほぼ1択にできていたので雲泥の差)

雑に言うと、今まで先行勢が友軍なし、ないしは弱友軍状態で挑んでいた状況にカジュアル勢も放り込まれたため、心がへし折られる人が出てきたのかと推察します。

一応運営もこういう状況になると知っていたのかあとから調整したのか、強友軍に恒例の強特攻報酬艦の竹(通称竹槍)が魚雷論者積みかつ運改修済みで末尾に配備されていました。

が、結果として自艦隊メンバーではなくこれがボスを破砕する状況がちょくちょく見られ、様々な人々になんとも言えないクリア後の悲しみを与えてくれました。友軍これくしょんかな?

 

これからどうしたらこのような高難易度化に歯止めがかかるのか

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もう無理じゃないかな

 

というのは身も蓋もないので、まずは下記から手をつけるのが良いのかなと。

 

・敵の装甲値のインフレの抑制(特攻前提でも昼戦キャップ近辺に調整する)

これはもともとこちらの特殊砲撃前提で装甲値が肥大化した側面があると思われ、それが今回の空母編成での苦戦に直結しています。そのため、特殊砲撃を思い切ってナーフして調整すれば、友軍含めてマイルドに調整できる余地ができるのではないかと。

 

・ナ級後期型IIflagshipを出禁にする

そもそもレ級から砲撃航空攻撃能力と耐久を取り払って、対空を強化した上で第2艦隊に複数配置可能な軽量艦にするとかいうのは許しちゃいけない。

 

これらから手を入れて順に全体バランス調整をすすめるしかなさそうな気がしているものの、ユーザーからの要望を取り入れることも、ユーザーアンケートを取るようなこともしないだろう、リアルイベントにご執心な運営さんだということはわかっているので、改善されることは期待薄だろうともう数年前から諦めています。

 

以上です。